メロンの種
2010.08.31

ウエダオーチャードのメイン作柄である赤肉メロン品種「キングルビー」がなくなってしまいます。
道内栗山町の育種農家さん(個人)が種を作られていたのですが昨年急病を患い、また高齢のため今年から生産中止です。この方は夕張メロンの誕生にも関係されており北海道の赤肉メロンの功労者なのです。後継者はなく、また他の育種会社には転売しないとのことでこの世から消えてしまいます。
このことは数年前から聞いていたことなのでこのメロンに惚れ込んだ各農家さんは多少の種のストックがあると思いますが、うちを含めて数年の内にはこの種*(F1)は確実になくなってしまいます。
富良野メロンと大きなくくりで認知されていますがその品種は5〜6種類あり、その中で唯一品種名先行で販売された「キングルビー」、それだけ評価が高かったメロンなのでとても残念なのですが仕方ありません。
来年からウエダオーチャードでは「キングルビー」は8月のメロンとしてあと2〜3年は作れる予定です。そして7月のメロンですが来年は「ゆめてまり」を予定しております。
外観・中身ともにキングルビーに似ている品種で今年の試作品種の中では一番いい出来でした。
収穫前に割れ易いところまで似ているので作り難いと感じる方が多く生産量は増えないでしょうが、この辺もうち向きのメロンだと感じています。
そして来年からは「オーガニックメロン」です。
農薬や化学肥料に頼る農業ははじめから行っていませんので、この点は比較的すんなりクリアできます。あとはこれを求めている方々にいかにスムーズにアプローチ出来るかです。
そこまで種にこだわらなくてもと言う方もいらっしゃると思いますが、メロンの場合は品質や美味しさは”種”にそのウエイトを占められてしまいます。ですがそのメロンがお客様に届くまで、プラスαの領域を広げていくことが私達の仕事だと思っています。作ることもそうですが売ること、そしていかに喜んで貰えるかを探求するのもやりがいを感じています。
今更ながらいい仕事に出会えたものだと感じている今日この頃です。
*F1種
近年の野菜は育種会社が交配させて一代のみ収穫出来る種(F1)がほとんどで流通しているメロンも例外なくこれです。病気の抵抗性があったり、品質・収量が安定していることなどメリットがあるのですが、農家が簡単に自家採取出来ない様に作られているので毎回種を購入しなくてはなりません。
育種会社が種を生産する過程は有機栽培ではないのでその種はオーガニックではないのですが有機JASはこれらのF1の種を使用することを認めています。
